子供の発想力って面白すぎない?

小学生の頃、私は宿題をやってきていなかったり、テストの点数が悪かったりで、学校の校門が閉まってしまう完全下校時間まで居残りさせられる日がほとんどだった。

そのため、いつも寂しく一人で帰っていた記憶がある。

 

 

 

その寂しさを紛らわすために、私が編み出したのは、目の前に敵が現れたと妄想して、さも自分がロールプレイングゲームの勇者になった気持ちで、その敵を倒していくことだった。

 

敵を倒したら経験値を獲得し、レベルアップしていく。

ある程度レベルアップしたら、いつもと違う道で下校し、新種の敵を発見する。

ただただそれを繰り返すだけなのだが、これが何より楽しかった。

 

 

 

次第に「もしかすると自分は本当に勇者なのかもしれない」と思い込む。

ええ、バカです。厨二病です。

でも、本当にそう思ってしまうのです。

 

 

 

レベル50に達している私を見て、一目散に逃げていくゴブリンたちは、他の人にも見えていて、みんなレベルが低いから気づいていないふりをしているだけではないのかと。

 

 

そして、そんな自称勇者のレベルはMAX値の99レベルに到達する。

私は必死にラスボスを探し回った。

 

 

 

地元を探し尽くし、私が強すぎて気づかないうちにもう倒してしまったのだと結論づけようとした時、ヤツは現れた。

家族で京都に行った時、鴨川の上空に「俺ラスボスっす」と言わんばかりの巨大な生物が現れたのだ。

禍々しく、不敵な笑みを浮かべる生物。

 

 

間違いない・・・!あいつがラスボスだ・・・!

 

 

そう確信した私は剣をボスに向ける。

 

しかし、いざ戦おうとした時、親から場所を移動するぞと声がかかる。

 

 

 

俺には今ここでやるべきことがあるんだと親に訴えかけても、もちろんそんなことは御構い無しに車に入れられる。

 

 

車に乗せられてはもう私にはどうしようもない。

遠ざかっていくラスボスを「いつか必ずやっつける」と心に誓いながら睨みつける。

しかし、それ以降、私の前にヤツは現れない。

 

 

 

 

これが私の小学校時代である。

 

何を言っているんだ。ただの中二病だろと思われているかもしれないが、私の目には確かに写っていたのだ。

ゴブリンからスライム、ドラゴンやオーク、妖精から精霊。

 

 

 

子供の発想力とは凄まじいものだ・・・。

 

 

 

 

他にも「あの雲〇〇に似てるなー」とか子供の頃考えなかっただろうか?

大人になってからもそう考えることはあるか?

そうそうないのではなかろうか。

こんなこと考えてるのは子供か、物語の中だけだと思う。

 

 

仮に大人で考えていたら、本当に発想力、想像力が豊かなのだろう。

もしかすると、大人になってゆっくり雲を見ることがあまりないだけなのかもしれないが。

 

 

 

 

 

さらに私の中で記憶に残っているのがガスタンクだ。

ガスタンクわかるだろうか。

 

f:id:kuragetan_desu:20180713140422j:plain

 

これがガスタンクだ。

一度は目にしたことがあると思う。

 

 

これを子供のころ、何だと思っていただろうか。

私は恐竜の卵だと思っていた。

きっといつかこの中から恐竜が出てくるから、人間は監視するためにフェンスで囲んでいる。

そう考えてしまった私は、もうこれが恐竜の卵にしか見えなかった。

あるはずのないヒビを想像して、生まれてくるとビクビクしたものだ。

 

 

 

このガスタンク、子供なら違うものだと思い込んでいる場合が多いのではないだろうか。


ここ最近、知り合いと会う機会があれば、このことを尋ねてみるが、

私と同じく、恐竜の卵と思っていた人もいたり、また他のものだと思っていたり。

これをしっかりガスタンクだと理解していた人はほとんどいなかった。

 

 

 

他のものだと思っていた人の答えは、流れ星だと思っていた人も多かった。

流れ星が落ちたものがあれなのだと。

 

他にも、あれの中にはアスレチックがあると思っていて、いつも見かけると親にあそこで遊ぶと駄々をこねていたなど。

「あの中で遊んだら死んじゃうよ」といつもお母さんに注意されていたらしい。

 お母さん・・・それならもうあの中にはガスしか入ってないと教えようよと思うのは私だけでしょうか・・・

 

 

 

実に面白い発想である。

数人程度しか質問していないが、みんなありとあらゆる個性的な回答をしてくた。

ありがとう。マイフレンド。

 

 

 

子供の発想力は大人とはまた違う視点である。

会社に一人は子供の社員がいてもいいんじゃないか。

 

私はもうブログネタを子供に考えてもらいたい。